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人脈も検索できるナレッジマネジメント用ソフトウェアの導入支援、NTTデータ先端技術などが開始

DIGITAL X 編集部
2021年6月8日

社内データから必要なコンテンツに加え、人材や人脈を探索・収集できるツールの導入支援サービスを、NTTデータ先端技術など3社が2021年5月19日に開始した。テレワーク下であっても、人と人のつながりを作り出せるという。同日に発表した。

 NTTデータ先端技術などが提供するのは、ナレッジマネジメント用ソフトウェア「knowler」(スペインeveris製)の導入支援サービス(図1)。NTTデータ先端技術が、knowlerのライセンス販売から保守、構築・運用を担当し、NTTデータが導入・活用ノウハウやコミュニケーションサポートを提供、クニエが働き方変革にかかわる業務コンサルティングを実施する。

図1:ナレッジマネジメント用ソフトウェア「knowler」の画面例

 knowlerは、企業のERP(統合基幹業務システム)などが持つ構造データと、文書や有識者・人脈といったKnow-Who情報など非構造データ、および「Microsoft Office 365」などのクラウドサービスとを連携し、ビジネスに必要なコンテンツや人脈情報などを収集する。

 収集した情報を自動で分類と意味付けするのが特徴だ。意味付けには、AI(人工知能)技術や、知識や情報を構造化・整理し概念を体系化したモデルであるオントロジーを適用する。これにより、コンテンツの検索だけでなく、人材情報や社内人脈なども横断的に探索できるという。

 検索・探索では、テキスト検索のほか、自然言語処理により意図を反映した情報提供や、機械学習による利用者の特性に応じたレコメンド、関連性・ファクトデータの可視化といった機能も用意する。

 データ先端技術らによれば、グローバル化やテレワークが進むなか、対面での接点が減り、「誰に聞けば良いか分からない」「仕事に必要な情報が共有されない」といった問題が増えている。社内のリソースを認知・活用できないと、顧客対応の遅延やビジネス機会逸失が懸念されるため、営業プロセスや人材育成、組織構造などの改革を含め、新たな情報共有の仕組みが必要になっている。

 今後は、主にグループウェアを導入している大手企業グループを対象に拡販し、2025年までに累計50億円の売り上げを目指す。