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グローバル企業のサプライチェーン管理システムの導入支援サービス、クニエが開始

DIGITAL X 編集部
2021年6月9日

グローバル企業が必要とするサプライチェーン管理システムの導入を支援するサービスをNTTデータグループのコンサルティング会社であるクニエが2021年6月1日に開始した。S&OP(Sales and Operations Planning)の概念を強化し、調達から生産、販売までの一連のプロセスでの最適化を図る。2021年5月28日に発表した。

 NTTデータグループのコンサルティング会社であるクニエが開始した「Global Supply Chain Planning + S&OP」は、グローバル化を進める企業のサプライチェーン構築を支援するサービス(図1)。Excelを多用しサイロ化した業務プロセスや属人化を排除し、複数部門/拠点をまたがる、より一元的なサプライチェーの構築を可能にするという。

図1:「Global Supply Chain Planning + S&OP」のカバー領域と拡張可能領域

 Global Supply Chain Planning + S&OPでは、SCM(Supply Chain Management)基盤に「Anaplan(アナプラン)」(米Anaplan製)を利用する。これまで、「Supply Chain Planning」として提供してきたアプリケーションを刷新して提供する。グローバル展開する製造業や流通・小売業などのサプライチェーン計画業務が求める要件を満たす機能を用意したという。

 具体的には、金額、通貨換算、予算着地見込みといったS&OP(Sales and Operations Planning)機能や、統括販社と販社間の多階層計画などの機能を強化・拡充した。SCP/S&OPをハブに、セルアウト・流通在庫管理や仕入先部品在庫との連携など、エンドツーエンドでのバリューチェーン構築も可能にしたとしている。

 クニエによれば、事業の多様化やデジタル化が急速に進む中で、数量と金額の統合的な計画情報が経営判断に不可欠になっている。日本でも、販売・生産・物流などのサプライチェーン関連部門に加えて、マーケティングや財務部門なども含めたS&OPを採用する企業も増えている。