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リモートで運用状況を管理できる無人販売機、NTTドコモが実証実験
2021年6月17日
マンションやオフィスに設置して日用品や食料品を販売する無人販売機の実証実験をNTTドコモが2021年7月以降に開始する。運用状況をリモートから管理する。2021年6月2日に発表した。
NTTドコモが開発を進める「スマートスタンド」は、日用品や食料品を無人で販売するためのショーケース型冷蔵庫(写真1)。オフィスやマンションに設置しての無人販売を想定し、リモートから運用管理する。在宅勤務や、仕事と育児の両立で忙しい人、職場近くに店舗がなく昼食の買い物に苦労している人などの利便性を高めたいとする。実証実験を東京都内の一部施設で2021年7月以降に開始する。
利用者を対象にしたスマートフォン用の専用アプリケーションを用意する。利用者は、同アプリに表示されるQRコードをスマートスタンドにかざして扉のロックを解除し、商品を受け取る(写真2)。アプリが持つチャット機能を使って、商品をリクエストすることもできる。
スマートスタンドでは、ダイナミックプライシングを採用し、商品の価格を販売状況に応じて変動させる。賞味期限が近い商品を値下げすることで、廃棄ロスの削減も期待する。
スマートスタンドの運用状況は専用デバイスを介して、遠隔から確認する。扉のロック状態や、庫内の温度、利用者や冷蔵庫の映像などを監視・管理できる。故障時の自動停止機能や、画像認識エンジンを使った異常検知機能も搭載する。運用の省人化と効率化と同時に、安全性や防犯性を高めているという。