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D2Cブランド向けの物流管理サービス、AnyMind Groupが発売

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年6月24日

D2C(消費者直接取引)ブランドを展開する個人や企業を対象にした物流管理のサービスを、AnyMind Groupが2021年6月8日に開始した。ECカートのシステムと物流事業者と連携し、EC事業における受注から在庫・配送管理までを支援する。同日に発表した。

 EC(電子商取引)事業のための関連サービスを手掛けるAnyMind Groupの「AnyLogi」は、D2C(消費者直接取引)ブランドを展開する個人や企業に向けた物流管理のサービス(図1)。国内外のECカートシステムと物流事業者のシステムと連携し、D2C事業における物流工程を管理画面から一括して管理できるとする。

図1:「AnyLogi」の管理画面の例

 AnyLogiが提供する主な機能は、(1)受注・入庫・保管・出庫などに関する情報のリアルタイムでの確認、(2)ブランド戦略に応じた独自の梱包資材を使った発送と資材の生産、(3)海外の倉庫と連携した越境ECへの対応である。

 物流事業者としては、富士ロジテックホールディングス、米フェデックス・エクスプレス、ベトナムBoxme、インドネシアKeeppack、フィリピンOtto、中国Boxfulなど国内外の企業がパートナーとして参加しており、各社の配送サービスを利用できる。

 今後は、在庫管理や倉庫管理、問合せ対応と連携するサービスを開発するほか、同社が提供する「AnyTag」などのマーケティング関連サービスと連携したデータの蓄積・分析にも対応していくという(図2)。

図2:AnyMind Groupが提供する各種サービスと「AnyLogi」の位置付け

 AnyMind Groupによれば、在宅時間増加などにより、EC/D2Cブランド市場は急成長が続く一方で、小口配送や配送速度への要求レベルが急激に高まるなどで、ブランドや倉庫会社、物流会社などでは、管理負担の増加や人手不足といった課題が深刻化している。