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セルフサービス型データ分析における機械学習機能、米Alteryxが追加

DIGITAL X 編集部
2021年6月29日

セルフサービス型のデータ分析基盤を提供する米Alteryx(アルテリックス)は、機械学習を利用するための新製品を発表した。データ分析プロセスを設計する製品のクラウド対応も進めた。米国では2021年5月19日に発表している。

 米Alteryx(アルテリックス)は、データ分析プロセスの自動化に向け「Alteryx APA(Analytic Process Automation) Platform」を手掛けるベンダー。今回、データ分析における機械学習の利用を可能にする製品などを追加した。

 新たに追加したのは(1)「Alteryx Machine Learning」、(2)「Alteryx Intelligence Suite」、(3)「Alteryx Designer Cloud」の3つ。

 Alteryx Machine Learningは、機械学習(AutoML:Automated Machine Learning)機能をモジュールで、アナリストによる機械学習モデルの作成や、本番環境で使用するための検証などを可能にする。ひな形となる機械学習のモデルやアルゴリズム、データサイエンスのベストプラクティスを用意する。データから意味のある要素や関係性を見いだすための知見も自動で生成する。米国などでは2021年5月19日から提供を開始した。

 Alteryx Intelligence Suiteは、非構造化データなどを対象に機械学習の適用を可能にするモジュール。自然言語処理やテキストマイニングをドラッグ&ドロップ操作で利用できるほか、画像処理やOCR(光学文字認識)の機能を使用できる。感情分析も可能という。

 Alteryx Designer Cloudは、データ分析プロセスの設計ツールである「Alteryx Designer」のクラウド版。オンプレミス版のDesignerと相互に運用でき、クラウドとオンプレミスにあるデータやアプリケーションを組み合わせた利用を可能にする。

 併せて、Alteryx Designerおよび、利用者間の情報共有を可能にする「Alteryx Community」の機能強化や、既存システムとの連携などに必要なAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)やSDK(ソフトウェア開発キット)の提供も開始した。

 Alteryx Designerの最新版では、データ分析に必要な作業を自動化する機能や、データを分析できる形にする機能、自動化した分析のワークフローをパッケージ化する機能などを追加した。

 Alteryx Communityでは、コミュニティーの参加者が求める回答を得るまでの時間を短縮するために、レコメンデーションエンジンのパーソナライズ化を可能にしている。AutoMLやAI、データサイエンスのベストプラクティスを提供する「データサイエンスポータル」機能も用意した。