• News
  • サービス

スポーツの試合を専門家不要で配信できるサブスク型サービス、NTTSportictが発表

DIGITAL X 編集部
2021年7月5日

カメラマンや画像編集のプロがいなくてもスポーツの試合を配信するためのサービスを、スポーツ映像配信特化のNTTSportictが2021年7月16日にサブスク型で開始する。専用カメラで撮影した映像をAI(人工知能)技術を使って編集することで専門家を不要にしたという。2021年6月16日に発表した。

 NTTSportict(スポルティクト)は、NTT西日本と朝日放送グループHDが2020年4月1日に設立したスポーツ映像の配信に特化した合弁会社。アマチュアスポーツの試合を配信するためのAIソリューション「Stadium Tube Pro」を提供する。

 今回、同ソリューションの簡易版となる「Stadium Tube Lite」を2021年7月16日から、サブスクリプション型のサービスとして提供する(図1)。Proにあるライブ配信ができない。イスラエルのPixellotと米Twizted designと共同で開発した。

図1:AI技術で試合動画を編集・配信する「Stadium Tube Lite」の利用イメージ

 Stadium Tube Liteでは、試合の収録と動画編集にAI(人工知能)技術を搭載するカメラシステム「Pixellot」を使用する。専用デバイスで試合を撮影すると、スポーツの見どころを学習したAIシステムが、映像を自動で見やすく編集し、配信プラットフォーム上で公開する。対応する競技は、サッカー、バスケットボール、野球、バレーボール、フットサル、アイスホッケー、ビーチバレーボールの7種である。

 この仕組みにより特別な知識やプログラミング技術がなくても、試合映像を配信できるため、録画配信による事業化や、映像を用いたチームの強化、練習の管理などに利用できるとしている。無観客試合を動画し、有料で配するなどすればアマチュアスポーツの資金不足を補えるともいう。

 専用の撮影デバイスは、4K(3840×2160ピクセル)対応のカメラ2台を搭載し、画角は200度、フレームレート25/30fps(フレーム/秒)で撮影する。本体の重さは約2kgで、内蔵バッテリーで最大6時間稼働する。試合中は三脚などにセットし3〜4メートルの高さから試合を収録する。本体は専用のスマートフォン用アプリケーションで操作できる。

 Stadium Tube Liteの利用料金は、月額2万9678円である。