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CXを高めるためのIoTサービスの開発支援組織、電通デジタルとVanguard Industriesが設立

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月5日

CX(Customer Experience:顧客体験)を高めるためのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービスの開発を支援するための組織を、電通デジタルとVanguard Industriesが共同設立した。企業におけるIoT技術を使った新規事業開発を支援する。電通デジタルが2021年6月16日に発表した。

 「IoL(Internet of Life)スタジオ」は、CX(Customer Experience:顧客体験」の価値を高めることを目的としたIoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービスの開発支援に特化した組織(図1)。電通デジタルと、ハードウェア・スタートアップのVanguard Industriesが共同で設立し、CXを創出する本番サービスの開発から運用までを担うという。

図1:「IoL(Internet of Life)スタジオ」が提供するサービスの概要

 IoLスタジオが開発対象にするのは、「生活に密着したIoTサービス」。そのためにまず、企業の経営課題・事業目標を基点とした生活者へのインタビューやカスタマージャーニー分析により、生活者の日常における課題や悩み、感情を洗い出す。そこからCXの設計やサービスデザインを進める。

 IoTサービスの例として、(1)生活者との精神的なつながりによってメンタルケアをするAI(人工知能)ロボット、(2)コロナ禍のリモート集合下で相互コミュニケーションを円滑にするデバイス、(3)個々の健康状態に加えて生活習慣や味の好みも反映させたリピートされやすい調味デバイス、を挙げる。

 IoTサービスの開発では、アジャイル型の開発手法を採用する。プロトタイプ開発およびPoC(概念検証)を通じて、生活者の意見を取り入れながら製品をブラッシュアップし、MVP(実用最小限の製品)を開発する。