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スマートコインロッカーを自社サービスに組み込むためのAPI、SPACERが提供開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月7日

スマホを使って開閉できるスマートコインロッカーの機能を自社サービスに組み込むためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を、スマートコインロッカー事業を手掛けるSPACERが提供を開始した。商品などの顧客への受け渡しに利用できる。2021年6月17日に発表した。

 SPACERは、スマートフォン用アプリケーションを使ってコインロッカーの予約や開閉ができるスマートコインロッカー「SPACER」を提供する企業。鉄道の駅や商業施設を中心に全国で約200台を設置・運用している。

 今回、SPACERの機能を外部から利用するためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)である「SPACER API」の提供を開始した。SPACER APIを使えば、利用企業は自社サービスにスマートコインロッカーの機能を組み込んで提供できるようになる(図1)。

図1:「SPACER API」を使ったスマートコインローカーの動作イメージ

 SPACER APIの利用方法は大きく2つあるとする。1つは、既存のカギ式ロッカーの代替だ。SPACERの利用代金支払はキャッシュレスのため、現金回収の負荷が削減できるほか、月額料金制での運用が可能になる。

 もう1つは、顧客との荷物の受け渡し場所としての利用。例えば、小売業者がECサイトやスマホアプリにSPACERの開閉機能を組み込めば、宅配以外の受け渡しサービスとして提供できる。クリーニング店などが実店舗の営業時間外や非対面での受け渡しに利用できるとしている。