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商業施設独自のキャッシュレス決済が可能なスマホアプリ、東急などが発売

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月8日

商業施設が独自のキャッシュレス決済や販促機能を導入するためのスマートフォン用アプリケーションを、東急とNTTデータ、イーストの3社が2021年6月に発売した。2021年6月21日に発表した。

 東急、NTTデータ、イーストの3社が発売するのは、商業施設を対象にしたスマートフォン用アプリケーション(図1)。東急とNTTデータが共同開発する決済・販促アプリ「.pay(ドットペイ)」を、イーストが開発する商業施設向けアプリに組み込んだもの。導入施設は、独自のキャッシュレス決済やポイントカードの仕組みを導入できる。第1号ユーザーとして東京都内の商業施設が2021年秋に導入するという。

図1:東急らが提供する商業施設向けスマホアプリの画面例。左からトップ画面、決済時のQRコードのスキャン画面、ポイント表示画面

 本アプリでは、決済/ポイントの機能に加え、会員管理やマーケティングのための機能も用意する。例えば、プッシュ通知の開封実績や、クーポンやポイントの利用実績を会員別に分析できる。購入履歴などの決済データを組み合わせた分析により新たな販促施策を立案できるとする。

 これら決済と販促の機能を1つのオペレーションで実行できるため、従業員の業務負荷軽減も期待できるという。イーストが提供する商業施設向け精算管理システム「MallPro」との連携が可能である。

 アプリの価格は500万円から。3社は2025年3月末までに数十社の商業施設などへ導入する計画を立てている。