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運転中の交通違反を検知し音声で知らせる企業向けクラウドサービス、ジェネクストが開始

DIGITAL X 編集部
2021年7月9日

運転中の交通違反をリアルタイムに検知し音声で知らせる企業向けクラウドサービスを、安全運転関連サービスを手掛けるジェネクストが2021年6月25日に開始した。ドライバーは専用のスマートフォン用アプリケーションを使用する。2021年6月22日に発表した。

 安全運転関連サービスを手掛けるジェネクストの「AI-Contact(アイ・コンタクト)」は、スマートフォンで取得する走行データと、全国の標識情報データベースを照合し、走行時の交通違反を表示する企業向けのクラウドサービス。

 これまでは「モバイルプラン」として、運転終了後にどれだけ交通違反を犯したかを表示してきた。今回、運転中の交通違反をリアルタイムに検知し、音声で危険喚起するサービスとして「NOWプラン」を追加した(図1)。

図1:運転中の交通違反を音声で注意喚起する「AI-Contact」の「NOWプラン

 NOWプランでは、交通違反前あるいは交通違反中のドライバーに対し、音声で注意喚起する。一時停止線が走行先にある場合は停止するように、法定速度を超過している場合は速度を落とすようアナウンスする。アナウンスの内容は、ドライバーの運転特性に合わせて最適化し、安全運転が定着すれば最終的にはアナウンスをしなくなる。

 企業などの運行管理者は、ドライバーに対するアナウンスがなされた後に、そのドライバーがアナウンス通りに交通ルールを守って走行したかどうかを確認できる。企業全体での安全運転の徹底につなげられるとする。

 ジェネクストによると近年は、コンプライアンス(法令遵守)が注目され、企業における事故削減ニーズが高まっている。企業における交通事故は、従業員や顧客の生命といった安全面や自動車保険料などのコスト面だけでなく、企業ブランドの毀損といった信頼面のリスクをはらむ。一方でコロナ禍によるテレワークにより、従来の安全運転講習がなかなか実施できないという課題も生まれているという。

 NOWプラン用のスマートフォン用アプリケーション(iOS版とAndroid版)のダウンロードは無料。1人当たりのサービス利用料金は、月払いだと月額1958円(税込み、以下同)、年払いの場合は月額1628円になる。企業などの単位で10人から受け付ける。