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VR技術を使った多拠点コラボレーションシステム、ISIDが販売

DIGITAL X 編集部
2021年7月19日

多拠点間の情報共有にVR(Virtual Reality:仮想現実)技術を使うシステムを電通国際情報サービス(ISID)が2021年8月2日から販売する。実物大の3D(3次元)モデルを複数拠点にいる利用者が同時に確認・操作できる。メンテナンスや教育などの用途を想定する。2021年7月5日に発表した。

 電通国際情報サービス(ISID)の「CoVR(カバー)」は、VR(Virtual Reality:仮想現実)技術を使って多地点間で3D(3次元)モデルを共有するためのシステム(図1)。インターネットを介して複数人が、同一空間で実物大の3Dモデルを確認したり操作したりが可能になる。

図1:「CoVR」によるVR空間における3Dモデルの共有イメージ

 CoVRは、同社がこれまでに自動車メーカー向けドライビングシミュレーターや電機メーカー向けVRトレーニングシステムなどを開発してきたノウハウを集約し開発したという。3Dモデルのほか、ドキュメントの閲覧、音声会話、アバター表示など、より直感的で効率的な対話手段も用意する。

 表示する3Dモデルは、実際の設計・検討データを利用すれば精緻な表示ができる。移動/回転、断面の閲覧、パーツ単位での表示/非表示の切り替えが可能だ。さらに、ドアの開閉などのアニメーションの付与が可能なため、実際の機構の動きを含めた確認ができる。

 3Dモデルの背景には、3Dモデリングした背景だけでなく、撮影した360度の静止画・動画を利用でき、シチュエーションに応じた空間を再現できるとしている。

 CoVRの価格は、サーバーライセンス利用料が年間150万円、クライアントライセンスは1端末当たり年間30万円。3年間で50件の販売を計画する。