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プロトタイプ開発を含めたPoC支援サービス、野菜収穫ロボなど手掛けるinahoが開始

DIGITAL X 編集部
2021年7月20日

大企業や研究機関が新規事業開発に向けて実施するPoC(概念実証)のためのプロトタイプ開発などを支援するサービスを、ロボット技術などを手がけるinahoが2021年7月7日に開始した。既存ハードウェア製品のサービス化の支援サービスも用意する。2021年7月6日に発表した。

 inahoは、野菜収穫ロボなど農業分野でのロボット開発などを手がけるベンチャー企業(写真1)。このほど、新規事業を検討する大企業や研究機関を対象に、プロトタイプ開発を含めたPoC(概念実証)支援サービスを開始した。外部の視点からアイデア出しや市場調査などを実施し、検証ポイントを絞ることでプロトタイプを早期かつ安価に開発し、PoCを1~3カ月で実施するという。

写真1:inahoが自社開発した野菜の収穫ロボット

 PoCと並行し、解決すべき課題を見つけることも支援する。「既存ビジネスとのシナジーや横展開では同業他社に先んじられることが多いため」(inaho)とする。知見を社内に残せるよう、フェーズごとに適切なゴールを設定し、その成果を定義するとともに、若手や幹部候補者といった人材を立案や検証のプロセスに参加してもらうようにする。

 今回、既存のハードウェア製品のサブスクリプション化を支援するサービスも用意した。基本エコノミクスの考え方や、プロダクトに合った課金方法と、その試算、メンテナンスを含めたロジスティクスを提案する。

 従量課金型にする際は、その基になる使用ログを取得するためのデバイスやアプリケーションを開発したり、データベースを提供したりもする。サーキュラーエコノミー(循環経済)を組み合わせてモノの循環をインセンティブとして設計するプランも提案できるとしている。