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顔認証クラウドサービスの顔認証エンジンの最新版、パナソニック システムソリューションズ ジャパンが発売

DIGITAL X 編集部
2021年7月20日

パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、顔認証クラウドサービスに利用する顔認証エンジンを2021年7月9日、最新版に切り替えた。大規模イベントや大型施設での受付業務などへの対応力を高めた。2021年7月6日に発表した。

 パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、顔認証のクラウドサービス「KPASクラウド」と同サービスのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)「顔認証APIスタンダードエディション」を提供している。

 今回、KPASクラウドに利用している顔認証エンジンを最新版にした。1:N認証において一度に照合できる人数を従来の3万人から15万人へ拡大。本人認証エラーも同社従来比で7分の1に低減したという。

 マスク着用時の認証率も強化した。マスク着用有無の判定結果を用いる独自の照合アルゴリズムにより、同社の社内評価では認証率99.9%を実現したとする(図1)。照度の変化や、顔の向き、角度の変動があった場合でも、マスク着用者に対する本人認証エラーを従来比で3分の1以下に低減したとしている。

図1:マスク着用時の顔照合のプロセス

 同社によれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、非接触対応や省人化のニーズが急増し、コンサート会場やスポーツスタジアム、商業施設などの大型施設では、非接触での受付対応や人・モノとの接触機会を低減する手段として、顔認証の活用が期待されている。