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代理店へのインセンティブを管理するクラウドサービス、米Salesforce日本法人が開始

DIGITAL X 編集部
2021年7月21日

代理店へのインセンティブ(報奨)を管理するためのクラウドサービスを、米Salesforce.comの日本法人が2021年7月7日に開始した。代理店との関係性を強化するために種々のインセンティブを一元管理できる。同日に発表した。

 米Salesforce.com日本法人が国内での提供を始めた「Salesforce Channel Incentive Management」は、代理店事業を手掛ける企業が、代理店に提供するインセンティブ(報奨)を一元管理するためのクラウドサービス。金銭的インセンティブと行動インセンティブを単一基盤で管理し、各制度を代理店ごとに自動でカスタマイズすることで、代理店との関係性を強めロイヤルティ(忠誠心)を高められるとしている(図1)。

図1:「Salesforce Channel Incentive Management」におけるリベートプログラムの分析グラフの例

 Channel Incentive Managementは、(1)「Rebate Management」と(2)「B2B Loyalty Management」の2つのサービスからなる。

 Rebate Managementは、代理店へのリベートプログラムを管理するサービス。代理店のインセンティブの達成状況や支払履歴、活動状況を可視化し、制度運営上のミスの軽減や、トレーサビリティーの向上、過払いの防止などが図れる。

 代理店側にも基準値までの達成状況や成果を開示し、「15%のリベート獲得まであと5000です」といった通知を送ることで、代理店の行動を促すことができる。ただし、代理店向けポータルとして提供するには別途、「Salesforce Experience Cloud」の導入が必要になる。

 B2B Loyalty Managementは、達成度に応じた特典を提供するロイヤルティプログラムを管理するサービス。プログラムの健全性と成果を追跡し、代理店の活動状況を把握できる。特定の代理店に対し、その代理店の好みとモチベーションに照準を合わせた施策を打てる。種々のロイヤルティ特典とメリットを、関係を強化したい特定の代理店に対しランク別に作成できる。

 Channel Incentive Managementは、CRM(顧客関係管理)システムと連携し、業種に固有のニーズに応じて種々のプログラムを設計できる。データ分析ツールの「Tableau(タブロー)CRM」(米Salesforce.com製)を併用すれば、各プログラムの成果を正確に把握し、より最適なインセンティブを特定できるとしている。

 Salesforce Channel Incentive Managementの利用料金は、1組織当たりRebate Managementが年間2880万円から、Loyalty Managementが同4320万円から。