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ファッショントレンドを画像データから分析するサービス、ニューロープが開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年7月27日

ファッションのトレンドを画像データから分析するサービスを、Webサービス開発のニューロープが開始した。ファッション分野に特化した画像認識技術を自社開発した。2021年7月8日に発表した。

 Webサービスの開発を手掛けるニューロープの「#CBK forecast(カブキフォーキャスト)」はファッショントレンドを画像データから分析するサービス(図1)。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やEC(電子商取引)サイト、Webメディアに掲載されたコレクション情報など画像をから収集し、それらをファッション分野に特化した画像認識技術を使ってタグ付け・分類する。商品開発や販売計画などに利用できる。

図1:「#CBK forecast」では、収集した画像データを画像認識技術で分析しタグ付け・分類する

 タグ付け・分類には、2018年のベータ版サービス開始時から蓄積してきた1000万点以上の分類データを用いる。カテゴリや、色、柄、シルエット、素材、丈感、襟のタイプなど約600種類のタグと、顔認識による性別・年齢などの推定情報をかけ合わせてデータベース化している。

 #CBK forecastの分析結果は、次の形式で利用できる。(1)トレンド分析のためのダッシュボード、(2)月次のトレンドレポート、(3)トレンド情報のCSV形式でのダウンロードだ。

 ダッシュボード上では、例えば、色、柄、素材などのトレンドが、52週の中でどのように推移しているかを時系列に可視化する(図2)。天気や気温との関係を見たり、商品の絞り込みや、SNSとメディアのコレクションを比較したりができる。

図2:ブラックのワイドパンツの出現率を時系列で分析した例

 #CBK forecastの利用料金は要問合せ。最低6カ月のサービス契約が必要だ。