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BLEセンサーを使ったIoTシステムを構築するためのセット商品、IIJが発売

DIGITAL X 編集部
2021年7月28日

BLE(Bluetooth Low Energy)規格に対応したセンサーを使ったIoT(Internet of Thingsモノのインターネット)システムを構築するためのセット商品をIIJ(インターネットイニシアティブ)が2021年7月12日に発売した。ゲートウェイ、ネットワーク、クラウドサービスをパッケージにし、導入から運用までをIIJがサポートする。同日に発表した。

 IIJ(インターネットイニシアティブ)の「BLE IoTスターターパッケージ」は、Bluetoothの省電力規格であるBLE(Bluetooth Low Energy)に対応するセンサーを使ってIoT(Internet of Thingsモノのインターネット)システムを構築するためのセット商品(図1)。BLEセンサーを接続するゲートウェイに、独自の専用アプリケーションを用意することで、種々のBLEセンサーをプログラミングなしに接続・利用できるとしている。

図1:「BLE IoTスターターパッケージ」のサービスイメージ

 BLE IoTスターターパッケージは、(1)BLEセンサーを接続するゲートウェイ「Acty-G3」と専用アプリケーション、(2)IoTプラットフォームサービス「IIJ IoTサービス」と閉域ネットワークからなる。

 Acty-G3(CYBERDYNE Omni Networks製)は、Android OSを搭載するゲートウェイ(図2)。Android OS上に各社のBLEセンサーを利用するための専用アプリケーションを用意する。ゲートウェイの位置情報を送る機能を2021年度上半期に提供する予定だ。-20~55℃の温度下で利用でき、IPX5の防水機能を持つ。

図2:ゲートウェイ「Acty-G3」の外観

 IIJ IoTサービスは、IoTに特化したクラウドサービスで、データの可視化・閲覧・保存、デバイスの監視や遠隔操作などが可能だ。クラウドとゲートウェイ間は閉域ネットワークで接続する。不正アクセスなど外部からの脅威を回避できるとする。

 BLEセンサーに温湿度やCO2濃度などの環境センサーや、位置情報センサーなどを使うことで、オフィスや飲食店の環境の可視化、工場設備の監視、輸送トラック/コンテナの監視、高齢者の見守りなどに利用できるとしている(図3)。

図3:「BLE IoTスターターパッケージ」の利用シーンの例

 BLE IoTスターターパッケージの利用料金は、初期費用が3万円、月額利用料はゲートウェイ1台当たり650円。別途、通信費用がかかる。