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ホームページ上の店舗データの不備を修正するサービス、凸版グループのONE COMPATHが開始

DIGITAL X 編集部
2021年7月29日

ホームページ上に表示している店舗に関するデータの精度を高めるサービスを、凸版印刷グループでデジタルメディアを運営するONE COMPATHが2021年7月13日に開始した。住所の表記ゆれや店舗情報の一部欠落などを修正するほか、緯度経度を付与することで、より正確な表示を可能にする。同日に発表した。

 凸版印刷グループで地図検索の「Mapion」や電子チラシサービス「Shufoo!」などを運営するONE COMPATHは、法人向け地図ソリューション「Mapion Biz」も運営している。

 今回、Mapionの電話帳データベースを使って、ホームページ上の地図に表示する店舗データの不備を修正する「店舗データクリーニングサービス」を開始した(図1)。ネット上での顧客接点の1つである地図表示の精度を高めことが接点強化につながるとする。

図1:店舗データクリーニングサービス

 店舗データの修正には、Mapionが保有する全国約560万件の電話帳データベースを使う。住所や店舗名の表記ゆれを最新情報に基づき修正する。加えて、店舗名に紐づく緯度・経度を付与し、地図上での表示場所を正確にする。従来の住所荷も届く位置表示では、複数の建物が同じ住所になっていたり住所体系が複雑だったりすることから店舗の位置がずれるケースがあった。

 店舗データクリーニングサービスは、まずはメーカーなどがホームページで自社製品を取り扱っている店舗を検索するためのサービス「取扱い店舗検索」のオプションとして提供する。

 取扱い店舗検索は、店舗データと店舗への出荷データから表示システムを構築するサービス。メーカー、取扱店舗、消費者のネット上の接点を強化し、マーケティング施策やCX(Customer Experience:顧客体験)の向上に利用できるという。店舗データのみで表示する「取扱い店舗検索 Lite」もある。

 ONE COMPATHによれば、コロナ禍で、顧客接点としてのホームページの役割が高まっている。特に消費財メーカーは販売を担う小売店への誘導策が重要になるが、企業が持つ店舗データは正確性に欠け、住所表記のゆれや電話番号の欠落といった課題あった。

 店舗データクリーニングサービスの料金は、3000件までの初期整備費用が23万4000円から。その後の利用料は、データの精度やクリーニングするデータ件数によって変動する。