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AWSのコンタクトセンターサービスとSalesforceのCRMを連携するサービス、米Salesforce.comが発売

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年8月2日

米AWS(Amazon Web Services)のクラウドコンタクトセンターと、米Salesforce.comのCRM(顧客関係管理)システムを連携するためのサービスを、米Salesforce.com日本法人が2021年7月15日に発売した。複数チャネルからの問い合わせを一元管理し、CX(Customer Experience:顧客体験)の向上を図る。同日に発表した。

 米AWS(Amazon Web Services)の「Amazon Connect」は、コンタクトセンターを立ち上げるためのクラウドサービス。AWSが提供する、文字起こしや翻訳、データ分析、音声合成、チャットボットなどの機能を連携して使用できる。

 この「Amazon Connect」に、米Salesforce.comのCRM(顧客関係管理)クラウド「Saleceforce」を連携するためのサービスが、「Service Cloud Voice」(米Salesforce.com製)だ。複数チャネルからの問い合わせを一元管理することで、コンタクトセンターにおける応対品質の向上や業務の効率化につなげる。

 具体的には、音声、チャット、メールなどによる問い合わせを一元管理し、顧客1人ひとりにパーソナライズした応対を可能にする。AI(人工知能)技術により通話内容をリアルタイムにテキスト化し、その分析からオペレータに次のアクションを提案することもできる。オペレーターは、より複雑な問い合わせに注力できるという(図1)。

図1:オペレーター視点のサービスコンソールの画面例

 コンタクトセンターの管理者は、オペレーターに対し、通話中にリアルタイムにフィードバックを返したり、通話後にサポートしたりすることができるとしている(図2)。

図2:管理者視点のサービスコンソールの画面例

 Service Cloud Voiceの料金は、1ユーザー当たり月額6000円(税抜)から。年3回のバージョンアップで機能は継続的に更新される。