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5Gなどで地域DXを進めるための人材・技術の交流拠点、ドコモが開設

DIGITAL X 編集部
2021年8月2日

地域DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に向けた人材・技術の交流拠点を、NTTドコモが全国各地に順次開設する。5G(第5世代移動体通信サービス)や各種IT技術の利用例を体験・実験できる環境を拡大すると同時に、地域企業との協業をうながす。2021年7月15日に発表した。

 NTTドコモの「ドコモ 5G DX スクエア」は、5G(第5世代移動体通信サービス)や各種IT技術を使って地域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援するための活動拠点(写真1)。地場産業を支える企業との協業による新しい製品/サービスの開発につながるよう、地域の人材や技術の交流をうながす。

写真1:東京・赤坂に開設したの「ドコモ 5G DX スクエア」の様子

 ドコモ 5G DX スクエアでは、5Gのほか、映像やAI(人工知能)、ロボティクス、XR(AR:拡張現実、VR:仮想現実など現実とデジタル空間を融合させる技術)などの利用例を体験・実験できる。遠隔からも5Gによる映像伝送などを用いて参加できるようにする。

 ドコモ 5G DX スクエアには、(1)体験・情報発信拠点、(2)業界専門拠点、(3)ドコモ5Gオープンラボの3種類がある(図1)。

図1:「ドコモ 5G DX スクエア」の形態には3種類がある

 体験・情報発信拠点は、システムの体験・実験に加え、情報発信やイベント開催などに利用する。当初は、ドコモが東京・赤坂と同品川(2021年度第3四半期に開設予定)の2拠点から始める。品川では 主に災害対策に焦点を当てる。

 業界専門拠点は、地域のパートナー各社が各社のテーマに沿って運営するオープンイノベーション拠点(表1)。テーマごとの業種ノウハウと事例の提供がメインになる。

表1:ドコモ 5G DX スクエアの「業界専門拠点」(2021年7月15日現在)
連携パートナー名所在地テーマ概要
アクセンチュア東京・三田DXソリューション創出オープンな共創環境における5Gなどを使った先端的ソリューションの実証と開発
NEC神奈川・武蔵小杉同上ローカル5Gとパブリック5Gの相互接続によって構築するソリューション/サービスの開発と実証
富士通神奈川・新川崎同上同上
フロンティアインターナショナル東京・渋谷イベント事業開発イベントスタジオにおけるイベントコンテンツの開発と検証
ミライト東京・新木場ローカル5Gミリ波による高速・大容量通信を使ったソリューションの開発と検証、無線エリア構築のための技術検証

 ドコモ5Gオープンラボは、5Gを利用したソリューションの開発・検証拠点である。国内10カ所(北海道、宮城、石川、東京(四谷)、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄)に設ける。

 2022年3月末までに3種の拠点の合計で全国50拠点の開設を目指す。