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Salesforce上での個人情報保護の管理ツール、サークレイスが発売

DIGITAL X 編集部
2021年8月4日

プライバシーマーク付与事業者を対象にした個人情報取得申請管理ツールをサークレイスが2021年7月15日に発売した。CRM(顧客関係管理)のクラウドサービスSalesforce上で、個人情報保護のマネジメントシステム(PMS:Personal Information Protection Management Systems)を運用できる。2021年7月20日に発表した。

 サークレイスの「Prigister One(プライジスターワン)」は、プライバシーマーク制度に準拠した個人情報の取り扱いと、利用目的に合わせた管理台帳の作成・更新を可能にするツール。PMS(Personal Information Protection Management Systems)のPMS運用者が実施すべき、個人情報の管理・運用と、リスク分析と対策に掛かる負荷を削減するほか、運用状態を可視化することで個人情報保護の管理水準を向上できるという。

 Prigister Oneが提供する機能は大きく、(1)取り扱い申請・承認・台帳作成、(2)棚卸日や返却期限の処理漏れ防止、(3)個人情報のライフサイクルの時系列管理の3つ。

 申請・承認・台帳作成では、プライバシーマークの基準に準拠したテンプレートを用意し、申請情報(内容、利用目的、件数、取扱期間など)を漏れなく入力できる。

 棚卸日や返却期限の処理漏れ防止では、ヒューマンエラーが起こりがちな業務に対しアラートを発し、抜け漏れを防止する。不必要な個人情報の所有を避け、実運用と管理上での不一致状態を防ぎ、情報漏洩リスクを軽減する。

 個人情報の時系列管理では、取得した個人情報が、いつ、どのような扱われ方をしたのか、取り扱いに対して個人情報保護管理者がどのようなアドバイスや指導をしたかなどを時系列で追える。問題が生じた際の追跡調査が容易になる。

 EUのGDPR(一般データ保護規則)や、2020年6月の個人情報保護法の改正、個人情報の利用に関する行政処分例などから、消費者の個人情報保護に対する関心が高まっている。一方で、個人情報保護に関して一定の要件を満たした事業者に対して付与される「プライバシーマーク」を維持するには、継続的な取り組みが必要で、取得企業の多くが、取得後の運用と維持に課題を抱えているという。

 Prigister Oneの価格は1ユーザー当たり月額600円(税抜、以下同)、最低利用人数は100人から。導入支援サービス(15万円から)も用意する。2026年度に3000社、50万ユーザーへの導入を目標にする。