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SNS上の不満の声を分析し顧客体験の向上につなげるサービス、電通デジタルが開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年8月16日

SNS(Social Networking Service)に投稿されている不満の声を分析し、顧客体験(CX:Customer Experience)の向上につなげるサービスを、電通デジタルが2021年7月28日に開始した。社会への不満や暮らしの課題を深堀できるとする。同日に発表した。

 電通デジタルの「Social Pain Compass(ソーシャルペインコンパス)」は、SNS(Social Networking Service)に投稿されている消費者などの声を分析することで、社会的な不満や暮らしの課題を特定し、そこから顧客体験(CX:Customer Experience)の創造や向上につなげるためのサービスだ。

図1:「Social Pain Compass」を使い社会的不満に関するキーワードをカテゴリ別にまとめた例

 Social Pain Compassにより、企業が属する業界と、そのターゲットである顧客と関連性の高い社会不満を分析できるとし、企業はCXの創造や向上を図るために、自社がどんな社会課題を解決し、社会に対してどのような存在意義(パーパス)を発揮できるのかを議論し、合意形成できるという。

 SNSの分析結果は、5つの形式で提供する(図2)。(1)15個の探査テーマごとに社会不満のカテゴリを分類・整理した「Social Pain Category Map」、(2)各カテゴリに含まれる社会不満キーワードをまとめた「Social Pain Keyword Map」、(3)各キーワードに関連するワードの総投稿数をランキング化した「Social Pain Ranking」、(4)社会不満の詳細をまとめた「ペインの概況」、(4)各キーワードの解消策をまとめた「ペイン解消に向けた動き」である。

図2:「Social Pain Compass」では、5つの形式に情報まとめて提供する

 Social Pain Compassは、電通デジタルの「Fu-man insight lab(フーマンインサイトラボ)」が開発した。CX戦略の構築を専門にする部門で、今後はSocial Pain Compassを使ったコンサルティングを強化する。合意形成したパーパスを実現するためのCXの創造をワークショップ形式で支援するという(図3)。

図3:Fu-man insight labが提供するワークショッププログラムの例