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コンタクトセンターでの電話応対を自動化するチャットボット、KDDIエボルバが発売

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年8月16日

コンタクトセンターにおける電話応対業務を自動化するためのチャットボットを、KDDIエボルバが2021年7月28日に発売した。対話シナリオを継続して改善することで自動応答による完結率を高める。24時間365日の応対により顧客応対の機会損失を防ぐ。同日に発表した。

 KDDIエボルバの「ボイスボット(AI音声自動応答サービス)」は、コンタクトセンターにおける電話応対業務を自動化するためのチャットボット。音声認識技術により、顧客の発話内容を認識し、設計した対話シナリオに沿って自動応答する(図1)。オペレーターの負荷を軽減しながら、24時間365日の応対を可能にする。

図1:「ボイスボット」を使った電話応対業務のイメージ

 ボイスボットの導入に向けては、KDDIエボルバが対象窓口の応対履歴や問い合わせの理由(コールリーズン)を分析したうえで、自動化する業務の範囲や、ボイスボットへの導線・コールフローを設計する。

 対話シナリオは、完結率を高めるために、顧客が利用する言葉や対話の分岐を精査し、復唱や選択肢の提示などを取り入れて設計する。運用開始後も、KPI(重要業績評価指標)の計測やシナリオの改善を継続し、自動応答の完結率を高める。同社のAIチャットボット「AIChat」における対話シナリオの設計・改善では、正答率が最大95%になっている例があるという。

 KDDIエボルバは、ボイスボットを使ったコンタクトセンター業務全体の設計やBPO(Business Process Outsourcing)サービスも提供する。業務設計では、ボイスボットと有人応対を組み合わせたり、RPA(Robotic Process Automation)を利用した発話内容の自動記録、自動応答の結果をSMS(ショートメッセージサービス)で顧客に送信する仕組みの構築などが考えられる(図2)。

図2:「ボイスボット」を使った通販の受注業務を自動化するイメージ