• News
  • 共通

オフィスでの人の動きなどをLED照明で取得するサービス、アイリスオーヤマが開始

DIGITAL X 編集部
2021年8月17日

LED照明に内蔵したビーコンを使って施設内での人やモノの位置を把握できる新サービスを、アイリスオーヤマが2021年8月下旬から開始する。レッドフォックの出勤管理アプリを組み合わせ、出社率の計測や勤務時間中の施設内での移動状況などを自動で記録するほか、社員間のコミュニケーションも可能にする。2021年7月28日に発表した。

 アイリスオーヤマの「LiCONEX(ライコネックス)働き方改革支援サービス」は、勤務時間帯の施設での人やモノの動きをリアルタイムで可視化するサービス(図1)。利用企業は、従業員の出退勤や施設の利用状況、業務上の導線などを把握でき、就労管理や3密エリアの発見、フロア内の導線およびコミュニーションの改善などに利用できるとする。

図1:LiCONEX働き方改革支援サービスの利用イメージ

 LiCONEX働き方改革支援サービスでは、社員の位置情報を、遠隔制御が可能なLED照明「iCONEX」が持つビーコン機能とスマートフォン用アプリケーションを使って取得する。スマホアプリには今回、フィールドワーカー向け業務アプリ「cyzen(サイゼン)」(レッドフォックス製)を組み合わせた。

 位置情報は管理者向けダッシュボード上で、屋内での人やモノの動きをリアルタイムに可視化する。従業員の出退勤やフロアの利用状況・業務上の導線の把握、災害発生時の従業員確認などが可能になるという(図2)。

図2:管理者向けダッシュボードによる可視化例

 加えてcyzenが持つコミュニケーション機能により、スマホアプリ上でチャットや内線電話によるリアルタイムな対話もできる。

 アイリスオーヤマによれば、コロナ禍でテレワークなど場所を選ばない働き方が広がっている一方で、従業員の出退勤時間や残業時間、休暇取得の把握などが課題になっている。3密回避を含め、オフィスの適正サイズや活用状況の把握、工場や店舗での導線や人員の適正配置、従業員の就労管理への企業ニーズが高まっている。

 LiCONEX働き方改革支援サービスの利用料金は、ベーシックとプロの2プランがある。いずれも最低契約期間は1年、初期費用が20万円(税別、以下同)で、月額利用料がベーシックの利用者数100人未満が5万円、同100人〜300人未満が6万円。プロは利用者数は無制限で月額10万円である。ベーシックでは位置情報のリアルタイム通知とIP電話機能が利用できない。2022年12月までに100社への導入を目指す。