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流通・小売業のデジタル化に向けたコンサルティングサービス、電通デジタルらが開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年8月24日

流通・小売業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を対象にしたコンサルティングサービスを、電通デジタルと電通テック、アドインテの3者が協業し2021年8月6日に開始した。専門チームを結成し、企業の変革を支援する。同日に発表した。

 「Retail-Xing(リテール・クロッシング)」は、流通・小売業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組むためのコンサルティングサービス。デジタルマーケティングの電通デジタル、広告の電通テック、流通・小売支援のアドインテの3者が協業し、専門チームを結成して企業のDXへの取り組みを支援する。

 3者の役割は、電通デジタルがCX(Customer Experience:顧客体験)の設計・マーケティングシナリオ作成などフロントエンド設計を担当。電通テックは、店頭での販促領域における集客策や顧客との関係性向上策などのサービスを提供する。アドインテは、顧客分析や来店を促進するビーコンを使ったプッシュ通知やクーポン配信、リテールメディアの開発・運用を担当する。

 Retail-Xingが提供するサービスは、(1)メーカー共同販促、(2)リテールCRM(顧客関係管理)連携、(3)販売力強化支援、(4)店頭デジタルプロモーション、(5)顧客体験を起点としたサービス開発、(6)事業変革コンサルティングの6つ(表1)。

サービス名概要
メーカー共同販促POS(販売時点情報管理)データや位置情報、顧客データなどを使って、メーカーとの協業販促策の実施・運用を支援する
リテールCRM連携企業が持つ顧客データ・POSデータなどをCDP(カスタマーデータプラットフォーム)に格納し、顧客ごとに最適化した広告や販促施策を実行する
販売力強化支援デジタル技術を利用した業務オペレーションの見直しや改善、従業員教育による販売力の強化を支援する
店頭デジタルプロモーションWebサイトと店舗を連携し、店頭への集客や売り上げを高めるデジタルプロモーションを企画・実行する
顧客体験を起点としたサービス開発顧客ニーズや消費行動の変化に合わせ、デジタル技術やデータを利用したサービスを開発する
事業変革コンサルティングデータを利用したRaaS(Retail as a Service)など新たな事業価値の創造に取り組む

 各施策の実施においては日本マイクロソフトと連携し、システム基盤として「Microsoft Azure」や「Microsoft Teams」などのクラウドサービスを使用する。