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AI技術使った画像解析をオンプレミスで実行するためのパッケージ商品、大塚商会が発売
カメラ映像から人の動きや密集度をAI(人工知能)技術を使って判別・解析するためのシステムをオンプレミスに構築するためのパッケージ商品を大塚商会が2021年9月1日に発売した。目的に応じた検知・可視化・分析が可能になるという。2021年8月31日に発表した。
大塚商会の「オールインワンAI画像解析パッケージ」は、カメラ画像をAI(人工知能)技術によって解析するためのシステムをオンプレミスに構築するためのセット商品(図1)。必要なハードウェアから画像解析用ソフトウェアのほか、システムの構築支援や稼働後の運用支援のためのサービスも用意する。画像解析の機能は必要に応じて選択できる。
画像解析による検知機能としては、入退カウント、特定エリア検知、侵入接近検知、滞留検知(ヒートマップ)などを用意する。今後は、転倒・うずくまりなどを検知する特定行動検知や、年齢・性別などを見分ける属性分析検知などの機能拡張も予定する。
これらの機能を使えば、例えば店舗では、顧客の動線や滞在時間の把握、売れ筋商品の拡充などが、工場・施設では従業員などの行動把握による事故の防止や感染リスクの低減などが実現できるとする。各機能は個別のカスタマイズにも対応する。
画像解析の機能と画像を撮影するカメラの設置位置などは、1つのプラットフォーム上で管理する。稼働後の運用支援サービスでは障害発生時の原因の切り分けにも対応するとしている。
大塚商会によれば、カメラの画像をAI技術で判別・解析する製品/サービスが増えているが、導入現場では個別要件が多く、いくつかの製品/サービスを組み合わせる必要がある。そのため管理・運用が別々でサポート窓口も複数になるなど運用負荷が高くなるという課題がある。企業の独自機能の搭載が難しく、導入決定に至らないケースもあるという。
オールインワンAI画像解析パッケージの価格は個別見積り。2022年末までに50社への導入を目標にする。