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実店舗とオンライン店舗の顧客情報を統合・分析するためのサービス、SiNCEが開始

池田 真也(DIGITAL X 編集部)
2021年9月22日

実店舗とオンライン店舗における顧客情報を統合・分析するためのサービスを、データ活用支援のSiNCEが2021年9月10日に開始した。集客から売り上げに至るまでの行動を把握できるようになるとする。サロン事業に特化したサービスも用意する。同日に発表した。

 データ活用の支援策などを提供するSiNCEの「Innovel」は、複数のシステムに点在する顧客情報を統合し、集客から売り上げに至るまでの顧客行動を分析するためのサービス。統合した顧客情報の分析によって、効果的な広告やキャンペーンの可視化、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の向上が図れるという。

図1:「Innovel」が提供するサービスの全体像

 Innovelの提供と併せて、サロン業界に特化した「Innovel サロン版」の提供も開始した。エステ業界に特有の業務システムや独自の商習慣によって阻害されていたデータの一元管理や、データ分析の課題を解決するために開発したとする(図2)。

図2:「Innovel サロン版」でのデータ分析の例。図は現状把握のダッシュボード画面

 サロン版が提供する分析機能は、(1)現状把握、(2)リスク検知、(3)未来予測の3つ。現状把握では、メディアごとの顧客獲得単価や広告費用対効果、LTV、売上実績などを分析する。

 リスク検知では、顧客獲得単価の高騰など異常値や、既存顧客が流出する際の兆候などを検知する。未来予測では、AI(人工知能)技術を使って将来の売上高や集客をシミュレーションできる。

 データの管理・分析には、BI(Business Intelligence)ツールのクラウドサービス「Looker」(米Google製)を利用している。

 Innovelサロン版の利用料金は、月額10万円から。別途、初期費用(別途見積り)がかかる。