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需要予測や販売・発注計画などサプライチェーン管理のクラウドサービス、ザイオネックスが開始

DIGITAL X 編集部
2021年9月27日

需要予測や販売計画などサプライチェーン管理に必要なモジュールを備えたクラウドサービスを、同分野のソフトウェアを提供するザイオネックスが2021年9月14日に開始した。必要なモジュールの機能だけを導入することもできる。同日に発表した。

 ザイオネックスの「PlanNEL(プランネル)」は、サプライチェーン管理(SCM:Supply Chain Management)に必要な機能を提供するクラウドサービス(図1)。基幹システムやExcelで管理している実績データや計画データから最適な在庫数や発注数を夜間バッチでシミュレーションする。需要予測精度は80%を超え、計画にかかる工数・時間は80%削減できるとしている。

図1:「PlanNEL」のサービス提供範囲

 PlanNELは、ザイオネックスがSCM分野に20年超取り組んできた経験から作成したマスターデータやパラメータによって種々の要件に対応できるという。運用開始後の調整もコーディングは不要とする。同社のSCMプロセスは韓国サムスンや韓国LG、ブラザー工業などが利用しているという。

 シミュレーション結果に対して修正が必要な場合は、修正根拠となる分析レポートを提供し、最適な計画立案をサポートする。

 今後は、工場の生産能力や制約を加味したMP(基準生産計画)などモジュールをクラウドサービスに追加し、サプライチェーン上の計画業務全体をカバーする予定である(図2)。

図2:計画業務全体をカバーできるようサービスモジュールを追加する

 ザイオネックスによれば、コロナ禍で発生した需要や供給網の急激な変化に対し、短期に正確に対応できることが、これまで以上に大きな課題になった。しかし、需要予測や安全在庫・調達計画など策定は、担当者の経験や勘に基づき属人的になっているケースが散見される。