• News
  • 製造

製造業向け試作・量産の受託サービス、ホビー・フィギュア製造のBfullが開始

DIGITAL X 編集部
2021年9月30日

製造業を対象に試作・量産を受託するサービスを3Dプリンターでホビー・フィギュアを製造するBfullが2021年9月21日に開始した。フィギュア製造のノウハウを生かしサンプル品を3Dプリンターで出力する。同日に発表した。

 Bfullは創業以来、ホビー・フィギュアを中心に3Dプリンターで製造・販売してきた。10年間で40万体以上の実績がある。これまでも日用品や自動車部品、医療関係、遊技機関係などの試作や受託生産を手掛けており、各種業界が求める設計・量産の経験を持つ専門家が在籍するとする。

 今回、種々の製造業を対象にした受託生産サービスを「Bfullエンジニアリングサービス」を開始した。3Dプリンターによるフィギュア製造で得た出力ノウハウを使い、積層痕が識別できないほどの品質で試作品を提供する(図1)。製造業向け3Dプリントサービスと比べ約30%~50%のコストで、最短3日~10日間で納品できるとしている。

図1:「Bfullエンジニアリングサービス」による試作の例

 3Dプリントによる試作と金型での量産を一括して受託する。最大800×800ミリメートルの大型部品の試作から、小型試作部品の大量生産も可能だという。フィギュア製造同様に塗装など2次加工も受ける。

 試作費用の目安は、ABSライク樹脂による100×100×100ミリメートル大の場合で1グラム当たり30〜100円。サービス開始に伴い、初めて取引する企業に対しては、企業が保有する3Dデータを使った試作品を1種類1個を無料で生産する。