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従業員の健康に関するデータを一元管理するサービス、人事システムの勤次郎が開始

DIGITAL X 編集部
2021年10月4日

健康経営に向けたデータの管理・分析サービスを、人事管理システムなどを手がける勤次郎が開始する。従業員の健診結果や日々の体温ほか、種々の健康情報を一元的に管理し、分析できるようにする。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種の管理にも対応する。2021年9月27日に発表した。

 人事管理システムなどを手がける勤次郎の「ヘルス×ライフPro」は、健康経営に向けたデータの管理・分析サービス(図1)。 従来の「ヘルス×ライフ」のサービスメニューを拡充し、企業の健康経営を推進するとともに労働生産性の向上を図る。経済産業省と日本経営会議が進める「健康経営優良法人」の認定取得も支援する。

図1:「ヘルス×ライフPro」は、従業員の健康に関するデータを一元管理する

 ヘルス×ライフProが管理するのは、企業が従業員の健康を管理するためのデータと、従業員自らが健康増進に向けた取り組みを進めるためのデータ。従業員は専用のスマートフォン用アプリケーションを使って、歩数や血圧、体温など日々の生活データを管理するほか、ストレスチェック受検や健診結果の確認ができる。

 健康関連データに加え、勤怠や人事のデータを含めて分析できる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)下の社会情勢に対応した「ワクチンパスポート」機能や、生活習慣病への傾向をAI(人工知能)技術で予知・予測する機能なども提供する。

 ヘルス×ライフProが提供するサービスメニューは9つある。(1)健康診断データの管理、(2)ストレスチェック受検・データ管理、(3)生活習慣病の予知・予測、(4)統合データ分析、(5)健康状態の評価のポイント化、(6)オンライン診療・面談と産業医・保健師サービス、(7)産業医による判定、(8)体温管理、(9)ワクチン接種管理である(表1)。

表1:「ヘルス×ライフPro」の9つのサービスメニュー
メニュー内容
健康診断データの管理健診や特殊健診の受診指示から、結果判定・組織分析、労働基準監督署への報告書の作成までに対応する。健診機関ごとに異なる判定基準を統一でき、データは10年以上保存できる。健診結果のデータ入力代行サービスも用意する
ストレスチェック受検・データ管理ストレスチェック受検から、結果判定・組織分析、労基署への報告書の作成までに対応する。厚生労働省推奨の2段評価に加え、勤次郎独自の5段評価を導入し、ストレス予備群を未然に発見できる
生活習慣病の予知・予測健康診断やストレスチェックなどの過去3年間の経年結果を基に、生活習慣病に関わる検査値(13項目)をAI技術で予知・予測する
統合データ分析人事・勤務情報や健診・ストレスチェックの結果を基にした統合分析。労働生産性損失コストや、病欠や出勤したものの不調な状態を可視化し改善を図る
健康状態の評価のポイント化従業員の健康向上のために、個人目標の設定や健康診断値の改善、運動記録の進捗に応じてポイントで評価する
オンライン診療・面談と産業医・保健師サービス臨床医・産業医・保健師によるオンライン面談(問診票・面談予約・面談記録)、ストレスチェック実施者代行、健診結果の取り込みと可視化、保健師サービス(健康経営への人的支援など)を提供する
産業医による判定健康診断判定の数値に対する、産業医による見直し判定と就業判定の登録を管理する
体温管理体温測定機とのデータ連携により毎日の体温を管理し、しきい値を超えた従業員に対し警告を出す
ワクチン接種管理COVID-19ワクチン接種の従業員への依頼と予約、進捗を管理する。国内ワクチン接種記録やワクチンパスポートを管理できる