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従業員の生活習慣を管理・改善するためのサービス、フォーネスライフらが健康経営支援策として提供

DIGITAL X 編集部
2021年10月6日

健康経営の支援策として、従業員の生活習慣を管理・改善するためのサービスを、健康関連サービスのフォーネスライフとNECソリューションイノベータが2021年10月1日に開始した。生活習慣病を4年以内に発症するリスクを予測したり、スマートフォン用アプリケーションを使って生活習慣の改善を支援したりするための機能を提供する。2021年9月29日に発表した。

 健康関連サービスのフォーネスライフとNECソリューションイノベータが始めたのは、ヘルスケアサービス「フォーネスビジュアス(Fones Visuas)」を企業・団体に向けてサブスクリプション(購読)モデルで提供するサービス。健康経営の支援策として、従業員1人ひとりの生活習慣を管理し、健康維持や改善を促すための機能を提供する(図1)。

図1:「フォーネスビジュアス」は健康改善のサイクルを支援する

 提供する機能は、(1)生活習慣病リスクを予測できる採血検査、(2)健診結果の予測シミュレーション、(3)スマートフォン用アプリケーション「生活習慣フォロー・改善アプリ」を使った健康維持・改善支援などだ。

 採血検査では、身体の状態に加え、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病が検査日から4年以内に発症するリスクを予測する(図2)。採取した血液から約7000種類のタンパク質を、米SomaLogicの技術を使って測定・解析して算出する。本サービスの提供は日本初という。

図2:採血検査の結果報告書の例

 健診結果予測シミュレーションでは、過去2年分の健診データをAI(人工知能)技術で分析し、3年後までの検査結果を予測する(図3)。個々人の健診結果に合わせた解説動画や検査値の予測グラフを提示し、生活習慣の改善策を提案する。改善により将来の検査結果がどう変化するかもシミュレーションできる。

図3:健診結果予測シミュレーションの画面例

 生活習慣フォロー・改善アプリでは、睡眠ケアや在宅での運動といった健康改善メニューを提供する。具体的には、筋力トレーニングやヨガ、ストレッチなどの動画と、睡眠の専門家が監修した「パーソナル睡眠コーチ」や「睡眠日誌」により、運動/睡眠習慣の定着を図る。

 健康管理業務の支援策としては、検査や改善が必要と思われる対象者を選定し、検査を受けるよう促せる。45/50/55歳など年齢別の節目健診や、勤続20/30年などの長期勤続者や功労者、産業医が選定した生活習慣病リスクの高い従業員、既往歴のある従業員、経営者/役員/幹部社員などの区分けができる。

 オプションで、定期健診結果と保健指導や産業医のコメントをオンラインで確認する機能のほか、健診結果データの取り込みと一元管理、保健指導面談の日程管理と結果登録、紹介状作成にも対応する。各種データの組織や業務単位などでの集計・統計処理にも対応する。

 企業・団体向けフォーネスビジュアスの利用料金は、1ライセンス(従業員1人)当たり月額300円(税別)から。契約ライセンス数や採血検査受診者数などによって料金は変わる。年間契約が必要だが、ライセンス数は毎月増減できる。4年間で300万ライセンスの導入を目指す。