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DXの推進に必要な人材の育成サービス、CTCが開始

DIGITAL X 編集部
2021年10月7日

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に必要な人材を育成するサービスを伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が2021年9月30日にした。DXにより新規サービスの開発や業務改革を図る製造業やサービス業を中心に展開する考え。同日に発表した。

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の「DX人材創出プログラム」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進時に求められる人材の育成サービス。DX推進における課題の設定から企画立案、システム設計、アプリケーション開発、サービス運用まで、多岐にわたる人材要素をカバーする。

 DX人材創出プログラムは、グループのCTCテクノロジーが提供する技術系の教育サービスを基に、CTCがシステムインテグレーションや共創施設「Innovation Space DEJIMA」などで得たノウハウを加味し体系化した。3カテゴリー、12コースで構成する(図1)。

図1:「DX人材創出プログラム」のコース体系

 3つのカテゴリーは、(1)ビジネスやUX(User Experience:ユーザー体験)のデザインを中心とした「DX Planning」、(2)データ分析およびAI(人工知能)、AR(Augmented Reality:拡張現実)/VR(Virtual Reality:仮想現実)など技術を中心とした「DX Technology」、(3)クラウドや5G、システム運用などの「DX Platform」である。

 プログラム内容は、要望やビジネス/システムの状況などに応じてカスタマイズできる。人材育成と並行し、ワークショップやプロトタイプ開発を通して実際のDXの取り組みを進めることも可能という。

 今後は、サービスメニューを拡充するとともに、環境に応じたDX人材のトレーニングサービスも提供し、サービス創出やビジネス開発の支援を含めて企業のDX推進を支援していくとしている。

 CTCによれば、データとデジタル技術を活用したDXへの関心が高まるなか、その成功に向けては自社ビジネスの理解や課題の把握、新規事業のモニタリングなど、社内への知見や技術の蓄積が求められる。だが、AIやデータサイエンティストなどの人材に加えて、ビジネスの企画や設計、安全で効率的なシステム運用を含めてDXを推進できる人材が不足しており、各業界で、そうした人材の育成が急務になっている。