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コンクリート構造物などのひび割れの目視点検を支援するシステム、NSWと日本工営が共同で開発
コンクリート構造物などの点検における、ひび割れの目視点検を支援するためのシステムを日本システムウエア(NSW)と日本工営が共同で開発した。凸版印刷グループのトッパン・コスモを通じて2021年10月1日から販売している。2021年9月30日に発表した。
日本システムウエア(NSW)と日本工営が共同開発した「VIS&TFC」は、コンクリート構造物などに発生する、ひび割れの目視点検を支援するためのシステム。対処物を撮影した画像から、ひび割れの深さや表面のざらつき度合を強調表示することで技術者の目視判定を支援する。現場の検査・点検業務における技術者の的確な判断や生産性向上を補助するツールとしての活用を目指す。
VIS&TFCは、錯視を誘発して、ひび割れを強調表示するためのシステムと「VIS:Visual illusion based-Image feature enhancement System)」と、画像の特徴を分類・解釈するためのアルゴリズ「TFC:Target and non-target image Feature area Classification algorithm」を組み合わせて実現した。東京理科大学小島研究室(理工学部土木工学科 地球環境工学研究室)の特許を利用している。
VISでは、幅0.2ミリメートルのひび割れを強調表示できる。システムを導入したPCを検査現場に持ち込めば、リアルタイムに画像を表示できるほか、画像を保存し事後の分析もできる。
TFCでは、電磁波反射率に基づき、検出したひび割れ領域内やテクスチャ特徴領域内の深さ情報を可視化する。
NSWによれば、近年はコンクリート構造物などインフラの老朽化と検査業務の負担増加が課題になっている。一般には、専門知識を持つ土木技術者が近接目視で点検しており膨大な時間とコストがかかる。