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広範囲の屋内エリアでヒトやモノの位置を測るシステム、エルスピーナヴェインズが発売

DIGITAL X 編集部
2021年10月8日

屋内の広いエリアでヒトやモノの位置を確認するためのシステムを、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムなどを手掛けるエルスピーナヴェインズが2021年10月1日に発売した。BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンとLoRaWANトラッキング端末を使用し、通信サービス込みで提供する。同日に発表した。

 IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連事業を手掛けるエルスピーナヴェインズの「LoRaWAN屋内測位ソリューション」は、屋内の広いエリアでヒトやモノの位置を測り確認するためのサービス(図1)。病院や介護施設、工場、公共施設、ショッピングモール、大学などでの利用を想定する。

図1:「LoRaWAN屋内測位ソリューション」の構成要素

 LoRaWAN屋内測位ソリューションは、Bluetoothの省電力規格であるBLE(Bluetooth Low Energy)に対応したビーコンと、省電力広域通信のLPWA(Low Power Wide Area Network)規格の1つである「LoRa」に対応しトラッカーとゲートウェイからなる(図2)。通信費が無料のLoRaWANサービス「The Things Network」も提供する。

図2:「LoRaWAN屋内測位ソリューション」の構成機器(左)と可視化の例

 Bluetoothビーコンは設置箇所ごとに、LoRaWANトラッカーは配置を検知したいヒトやモノに装着する。

 屋内でのヒトやモノの位置を測位では、米Appleが開発した「iBeacon」など、廉価なビーコンとスマートフォン用アプリケーションなどを組み合わせて使われている。ただ、この組み合わせでは店舗など比較的狭いエリアでの利用に限定される。

 エルスピーナヴェインズによれば、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の進展により、病院や介護のための施設や、工場、学校、空港内などにおいて、広域かつ複数階の建物内で容易かつ安価に位置を測位したいニーズが高まっている。