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文書の読み取りからデータ入力までを自動化するクラウドサービス、富士フイルムビジネスイノベーションが開始
文書の読み取りから業務システムへのデータ入力までの作業を自動化するクラウドサービスを、富士フイルムビジネスイノベーションが2021年10月5日に開始した。OCR(光学式文字読み取り)技術で読み取った文字や数値の検証もできる。同日に発表した。
富士フイルムビジネスイノベーションの「ApeosPlus desola Technology(アペオスプラス デソラ テクノロジー)by AI inside」は、紙の文書やイメージとして電子化された文書に記されたデータを種々の業務システムに入力するためのクラウドサービス(図1)。読み取った文字や数値の検証もでき、一般的な注文書の入力であれば3分の1にまで短縮できるという。
ApeosPlus desola Technologyでは、複合機やブラウザといった手段で、文書やイメージデータをクラウドに取り込む。取り込んだ文書はOCR(光学式文字読み取り)技術により、文字や数値のデータを抽出する。手書き、活字の別を問わない。OCRには、AI insideが開発するOCR技術を利用している。
抽出したデータは、事前に設定したルールに基づき、データを読み替えたり、日付を確認したり、あるいは金額・数量などから四則演算を実行したりができる。これによりデータの加工・チェックを自動化でき、例えば記入漏れのチェックや、商品名から商品コードへの読み替え、納品日の正確さなどを確認できるとしている。
加工・チェックした情報は、各種業務システムに直接登録できる。元の文書データは、証跡としての利用を考慮し、キーワード検索のための文字情報を属性として付与する。データは同社が提供するクラウドストレージ「Working Folder」で保管・共有できる。
富士フイルムビジネスイノベーションによれば、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業では、紙文書と各種業務システムを連携させるためOCRに注目している。だが、OCRの読み取り精度が100%に到達しておらず、受発注業務などのではOCRによる読み取り結果を目視確認している。
加えて、OCRの結果を各種業務システムに登録するためには、余分な記号などの除去や商品コードと商品名の読み替えなど、入力用のデータ形式への加工作業が発生することがあり、自動化が難しい。
ApeosPlus desola Technology by AI insideの利用料金は、月額13万円(税別)から。