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ローカル5G環境の構築に必要な機材のレンタルサービス、オリックス・レンテックが開始

DIGITAL X 編集部
2021年10月12日

企業や自治体などがローカル5G環境を構築する際に必要な通信機器のレンタルサービスをオリックス・レンテックが2021年10月5日に開始した。ローカル5G環境の構築・運用に必要な免許の申請業務もサポートする。同日に発表した。

 オリックス・レンテックの「ローカル5G 実証実験パッケージ」は、ローカル5G環境の構築に必要な機器一式をまとめて提供するレンタルサービス(図1)。免許申請業務もサポートし、ローカル5Gを使った実証実験を早期に実施できるようにする。

図1:「ローカル5G 実証実験パッケージ」の提供範囲

 ローカル5G 実証実験パッケージで提供するのは、グループのAPRESIA Systemsが提供するローカル5Gのための通信機器群と、時刻同期のためのPTP グランドマスタークロック、通信機器群などを接続するPTP対応イーサネットスイッチ、クラウド接続用の5GC 用サーバー。

 通信機器群には、無線基地局となるRU(Radio Unit)、ユーザー側の無線通信のためのUE(User Equipment)、分散ノード・集約ノード一体型サーバー、および5Gのコアネットワークを担うOSS(オープンソースソフトウエア)ライセンスが含まれる。

 なおAPRESIA Systemsはローカル5Gを体験できる新拠点「Local5G Innovation LAB 銀座」を東京・銀座に2021年10月18日に開設する。これまでは茨城県土浦市にラボ機能を持つ拠点を置いていたが、アクセス性を高めるために移転・新設した。

図2:APRESIA Systemsの「Local5G Innovation LAB 銀座」のイメージ

 オリックス・レンテックによれば、ローカル5Gは現在、様々な分野で実証実験が実施されている。工場やプラントにおけるロボットやセンサーによる自動制御・稼働監視、建設現場での建設機械の遠隔制御、僻地・離島などにおける遠隔診療などだ。

 今後も実用化に向けた実証実験需要が見込まれる。ただ実証実験に向けては、電波法上の無線局免許の申請や機器の選定など一定のノウハウと初期投資が必要になる。

 ローカル5G 実証実験パッケージのレンタル料金は、最短3カ月からで月額300万円である。