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IoTデータの流通/取引を可能にするブロックチェーンベースの基盤サービス、ぷらっとホームが提供

DIGITAL X 編集部
2021年10月14日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)データを流通/取引するための基盤サービスを、IoTゲートウェイなどを製造する、ぷらっとホームが2021年10月7日に開始した。データの流通を促すために、権利情報などをブロックチェーンで管理する。同日に発表した。

 IoT(Internet of Things:モノのインターネット)ゲートウェイなどの製造する、ぷらっとホームの「PTPF」は、IoTデータを流通/取引するための基盤サービス。IoTデバイスの種類やメーカー、通信プロトコルなどの違いを吸収するほか、権利情報などをブロックチェーンで管理する(図1)。

図1:「PTPF」はIoTデータの流通/取引を可能にする基盤サービス

 PTPFでは、データの権利関係などを明確化し、データを利用したい相手によって送信する/しないを制御するなど、データに対する権利を一元的に処理・管理する。やり取りするIoTデータに、所有権や使用権、利用価格といった各種取引情報を付加し、データの送信先などを制御する。

 IoTデータの属性や形式、権利情報といったメタデータは、ブロックチェーンで管理する。改ざんが難しくアクセスの証跡を残すことで、第三者への安全・確実なIoTデータの提供を保証する。

 メタデータは、IoTデータ本体とは分離して管理することで、多種・大量のIoTデータの処理速度への影響を抑える。IoTデータ本体はデータ転送に特化した基盤「DEXPF」で送受信し、PTPFは取引情報のみを扱う。DEXPFは、各事業者のサービスや基盤の間にあるプロトコルや手順の違いを吸収し、多様なIoTデバイスやデータを利用できるようにする。

 ぷらっとホームによれば、IoTデータは通信経路上で各種プロトコルが付加され、データサイズが大きくなっていく。それを従来技術で取引しようとすれば、取引関連データをさらに付加する必要があり、大量かつ多種類のIoTデータの高速取引を困難にしている。