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画像処理技術を使った業種別AIアプリケーションなど、アリババクラウドが提供
AI技術を使った
EC(電子商取引)業界や自動車業界向けのAI(人工知能)アプリケーションの提供をアリババクラウドが2021年10月12日に開始した。独自のAIアプリケーションを開発・実行するためのサービスパッケージも用意する。開発者に向けた定期的なオンライントレーニングも実施する。同日に発表した。
アリババクラウドの「ビジュアルAIソリューション」は業種別の画像処理用のAI(人工知能)アプリケーション。アリババのグローバルな研究機関「アリババDAMOアカデミー」が開発した。
1つは、「EC商品画像解析AI(EC Product Image Analysis)」。衣料を扱うEC(電子商取引)事業における在庫管理用アプリケーションで、商品写真から服のカテゴリーや柄、色、襟の種類といった情報を抽出し、商品に合ったラベルを付与する。商品の分類とインデックス作成が容易になり、ラベルタグに基づくリアルタイムの傾向分析が可能になるという。
「自動車プライバシー保護(Vehicle Privacy Protection)」は、中古車売買サイトにおいて車両所有者のプライバシーを保護するためのアプリケーション。車両の所有者が投稿した写真のナンバープレートや背景情報にモザイクをかけ、車両情報のみを掲載できるようにする。
「車両損傷評価(Vehicle Damage Assessment)」は、車両の損傷に対する保険金請求手続きを短縮するためのアプリケーションだ。車両の外観写真から、破損箇所を特定し、破損の位置や度合いなどを評価する。保険調査員は過去のデータを使った修理費の見積りが可能になる。
独自のAIアプリケーションを開発・実行するためのクラウドサービス群を「AIサービスパッケージ」として提供する。機械学習(ML)/ディープラーニング(DL)のためのGPUやAIアクセラレーションエンジンなどの機能を提供し、AIモデルの開発や学習を含めたAIシステムの開発・実行を支援する、
GPUには、米NVIDIA製の「A100」「A10」「T4シリーズ」などを搭載。アクセラレーションエンジンには「Apsara AI Acceleration」を用意し、分散型の学習フレームワークとして「Tensorflow」「PyTorch」「MXNet」「Caffe」「Kaldi」などをサポートする。
AIサービスパッケージの利用を支援するための技術サポートを最大3カ月間無料で提供する。開発者コミュニティ「AliEaters」と連携し、AIや機械学習の最新トレンドやビジネスケースに関するオンライントレーニングも定期的に提供する。