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製造業のDXへの取り組みや人材育成を支援するコンサルティングサービス、クニエが開始

DIGITAL X 編集部
2021年11月1日

製造業の企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んだり、そのための人材を育成したりする際のコンサルティングサービスをクニエが2021年10月26日に開始した。課題の設定から計画、実行、人材育成などを支援する。同日に発表した。

 NTTグループのコンサルティング会社、クニエの「MXシェルパサービス」は、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を対象にしたコンサルティングサービス。これまでに製造業でのデジタル化支援やDX人材の育成を通じて得た知見に基づいて提供する。

 MXシェルパサービスは、(1)「MX Start UPセミナー」、(2)「DX診断」、(3)「DXプランニング」、(4)「DX Work Shop」、(5)DX 展開計画/展開、(6)DX推進における役割・スキル定義、(7)伴走型でのDXトレーニングの7つのサービス領域からなっている(図1)。DXに取り組む際の課題テーマの設定から計画・実行までを支援することで、段階的な企業の変革を可能にする。デジタル化を推進するリーダーの育成も支援する。

図1:「MXシェルパサービス」が提供するサービスの範囲

 クニエによれば、製造業では昨今、様々なニーズに対し、品質だけでなく最適な製品/サービスの提供が求められている。そのため、生産や販売のボリュームを活かしつつ(大量生産)、個々の顧客のニーズに合わせた製品・サービスを販売するマスカスタマイゼーション(製品のカスタム化)や、製品(ハードウェア)にサービス(ソフトウェア)を付加した新たな体験価値を提供するビジネスモデルが誕生している。

 今後は、さらに新たなビジネスチャンスが創出され、ものづくりを構成する産業構造は、顧客にモノを提供する企業を中心とした「ピラミッド型」から、オープン化された設計技術をベースに、個々の企業が顧客に直結し企画から設計、製造を行う「砂時計型」へ変遷していくと考えられる。

 そこでは、バリューチェーン全体でデータを連携し最適化を図るDXの推進が中長期的な企業価値向上に一層重要な要素になるとする。