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運送会社の配車業務を可視化・効率化するためのクラウドサービス、ウイングアーク1stが開始

DIGITAL X 編集部
2021年11月11日

運送会社における案件管理や運転手の割り当てといった配車業務を可視化・効率化を図るためのクラウドサービスを、ウイングアーク1stが2021年10月29日に開始した。属人化の解消や稼働率の向上を図り、収益構造の改善を支援する。同日に発表した。

 データ分析用ソフトウェアなどを手がけるウイングアーク1stの「IKZO(イクゾー) Web」は、配車業務を対象にしたクラウドサービス(図1)。運送会社向けクラウドサービス「IKZO」の新機能として提供し、配車業務における属人化の解消や稼働率の向上を支援する。

図1:「IKZO Web」は、輸送案件管理や運転手の割り当て業務の効率を高める

 IKZO Webを使うことで、配車業務の可視化と関連データの分析が可能になる。配車のほか、受発注やコスト、デジタルタコグラフ(デジタコ)による車の動きや勤怠など、運送に関する種々のデータを多角的に可視化・分析できるとする(図2)。分析には可視化ツール「IKZOアナリティクス」を利用する。

図2:運送に関わる種々のデータを多角的に分析・可視化できる

 データ分析により、例えば経営指標から収益構造の改善への気付きを得られるほか、配車業務の最適化や事務作業の効率化など、労働環境の改善につなげられるとしている。

 各種データに基づきIKZO Webでは、(1)トラックへの運転手の割り当て、(2)輸送案件管理、(3)運行管理などの後続処理と帳票作成などが可能になる。

 運転手の割り当てでは、配車表画面を使い配車状況と前後の運行を確認しながら、案件に合わせた割り当てを可能にする。車両情報と案件情報を並べて確認することで車両の空きや案件の配車漏れを防ぐ。自社便だけでなく、輸送協力会社への配車依頼(傭車)にも対応する。

 案件管理では、定期案件とスポット案件に対応する。正確なデータ登録のために、入力項目を統一するための共通書式を用意できる。案件は、積み日や車番、運行ステータスで絞り込み検索が可能だ。案件一覧からの一括配車にも対応する。運行指示書や請求書などの電子帳票を作成できる。