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画像から人の姿勢を推定するアルゴリズム、アジラがライセンス販売
2021年11月16日
画像から人の姿勢を推定するアルゴリズムのライセンス販売を、防犯セキュリティなどを手掛けるアジラが2021年11月2日に開始した。様々なアプリケーションに組み込んでの利用を可能にする。同日に発表した。
アジラは、防犯セキュリティのための映像解析サービスを開発・提供している。今回、同サービスの要素技術である人の姿勢を推定するアルゴリズムを切り出し、「AsillaPose」としてライセンス販売する(図1)。スマートシティや、モビリティ、ヘルスケア、農業、エンターテインメントといった分野に応用できるとしている。
AsillaPoseは、画像から人の姿勢を推定する骨格推定(Pose Estimation)のアルゴリズム。抽出点は、25座標の「BODY_25」と、高速検出向け14座標とに対応する。
骨格推定のアルゴリズムとしては、米カーネギーメロン大学が発表した「OpenPose」が知られる。これに対しAsillaPoseでは、独自のモデルアーキテクチャーにより、姿勢推定精度のほか、個々人をトラッキングする追随性を高めた。処理速度も8倍速いとしている。
これらの特徴により、従来は困難だった場面での行動認識が実現できるとする。姿勢推定後の行動の認識や分析、CG(コンピューターグラフィックス)の再構築も容易だという。大規模処理や小型デバイスへの実装も可能としている。
AsillaPoseの利用料金は用問い合わせ。カスタマーサポートチームによる導入支援/サポートも用意する。ただし商用利用の場合、適用分野は防犯セキュリティ以外に限定される。