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健康経営における効果を高める施策の立案支援サービス、富士通が発売

DIGITAL X 編集部
2021年11月26日

健康経営における改善効果や投資効果を高める施策の立案を支援するサービスを、富士通と富士通Japanが2021年11月4日に発売した。従業員の健康データを分析することで健康経営の成果を予測し、優先的に改善すべきリスク要因を可視化する。同日に発表した。

 富士通と富士通Japanが発売した「LifeMark 健康経営ソリューション」は、企業の健康経営を支援するためのクラウドサービス。従業員の健康に関するデータを元に、健康経営の目標達成に向けて優先的に取り組むべき項目を特定/可視化することで、投資効果や改善効果の高い施策を提案する(図1)。年度ごとの健康データを分析することで、前年度に取り組んだ施策の成果や達成度の可視化もできる。

図1:「LifeMark 健康経営ソリューション」は健康経営施策の改善を支援する

 LifeMark 健康経営ソリューションが扱うデータは、健康診断やストレスチェックの結果、就労情報、レセプト(診療報酬明細書)のデータなど。従来、別々に管理されていたこれらデータの集約・統計化を図り、経年変化を可視化したり現状の課題を分析したりを可能にする。

 分析のためのアルゴリズムは、東京大学大学院 医学系研究科 川上 憲人 教授の研究室と共同で開発した。生産性低下や欠勤などによる損失を金額換算できる4つの成果評価指標とリスク要因の相関関係を導き出し、リスク要因が成果評価に及ぼす影響を数値化する。

 リスク要因の変動が、従業員の離職率や欠勤日数、疾病休業者数など、将来の成果評価に及ぼす影響をシミュレーションにより予測することもできる。

 リスク要因としては、血圧や睡眠時間、飲酒習慣、朝食の欠食、残業時間、仕事の満足度など14種を管理する。一方で、施策による成果の評価指標として、医療費や離職率、病欠、出勤したものの不調な状態などを設定できる。

 分析結果から全社の状態を俯瞰(ふかん)的に把握したり、組織間で比較することで、部門による健康課題の違いや特徴などを可視化したりができる。

 具体的には、健康経営におけるリスク要因と成果評価の相関関係や、各種指標の改善目標に対する施策の効果、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)に対する達成状況などをグラフ表示する(図2)。

図2:各種指標の達成状況などの表示画面の例

 健康管理や健康経営の実現に向けては、システム以外の支援サービスも用意する。富士通と富士通Japanは2023年度末までに1億4000万円の売り上げを目指す。