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金属による3Dプリンティングのための生産管理プラットフォーム、ストラタシス・ジャパンが提供開始
金属材料を使った3D(3次元)プリンティングによる量産製造を管理するためのソフトウェアプラットフォームを、3Dプリンターメーカーである米ストラタシスの日本法人が2021年11月8日に発表した。3Dデータや3Dプリンター、材料などの管理機能を提供する。
3D(3次元)プリンターメーカーである米ストラタシスの日本法人、ストラタシス・ジャパンが発表した「GrabCAD アディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォーム」は、金属材料を使った3D(3次元)プリンティングで、ものづくりに取り組むアディティブ・マニュファクチャリングを実現するための生産管理ツール群(図1)。3Dデータから複数箇所にある3Dプリンター、材料、出力品質などを管理し、オンライン受注による大量生産を可能にする。
GrabCAD アディティブ・マニュファクチャリング・プラットフォームは、(1)GrabCAD Print、(2)GrabCAD Shop、(3)GrabCAD Print Manager、(4)GrabCADソフトウェア開発キット(SDK)からなっている。
GrabCAD Printは、3Dプリンティングのためのワークフロー管理ツール。各社のCAD(コンピューターによる設計)ソフトウェアで作成した3D CADデータを受け取り、印刷(生産)できるようにする。
GrabCAD Shopは、オンラインでの受注管理機能を提供するクラウドサービス。すべての注文を1カ所で管理し、印刷する3Dプリンターに割り振れる。
GrabCAD Print Managerは、産業用3Dプリンターを管理するためのツール。プリンター用ソフトウェアをパートナー企業に対するライセンシングを含めて管理し、複数台の3Dプリンターにおける生産スケジュールを閲覧・操作できる。
GrabCADソフトウェア開発キット(SDK)は、サードパーティ製の各種アプリケーションと連携するためのソフトウェア開発環境。API(アプリケーションプログラミングインタフェース)によるシステム連携などを可能にし、ドイツが進めるスマートファクトリーの業界標準「Industry4.0」に対応する。
ストラタシス・ジャパンによれば、最終部品のアディティブ・マニュファクチャリングに取り組む動きが広がるなかで、量産規模に対応するには、複数カ所にある多数の3Dプリンターの管理や出力品質のモニタリング、材料管理、企業内システムとの連携などが必要になるが、従来の製造業向けシステムは、そのワークフローには対応していない。