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アバターを活用する人材育成とBPOサービスの拠点、パソナが淡路市に開設

DIGITAL X 編集部
2021年12月22日

アバターを活用できる人材育成と、アバターを活用するBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスのための拠点を、パソナグループが2021年11月17日、兵庫県淡路市に開設した。第1弾の取り組みとして11月23日からアバターを活用した遠隔接客販売業務を開始している。2021年11月15日に発表した。

 パソナグループが兵庫県淡路市に開設した「淡路アバターセンター」は、アバターを操作するオペレーター人材の育成と、育成したアバター人材が対人接客業務を代行するBPOビジネスプロセスアウトソーシング)サービスのための拠点(図1)。アバターの活用による雇用のあり方を模索し、多様な人材が活躍できる社会の実現を目指すという。

図1:パソナグループが兵庫県淡路市に開設した「淡路アバターセンター」の外観

 淡路アバターセンターから提供するサービスの第1弾として、2021年11月23日から12月12日にかけて、大阪道頓堀・戎橋のポップアップストアにおける接客・販売業務を実施した。現地に設置したサイネージに表示するアバターを同センターから遠隔操作し、顧客と対話しながら商品を販売する。アバターによる販売の効果検証も兼ねていた。

 センター開設に先行し、パソナグループは2021年10月からアバター特化のAVITAと協業し、「アバター人材雇用創出プロジェクト」を推進してきた。

 パソナグループによれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による在宅勤務やリモートワークの広がり、仮想現実(VR:Virtual Reality)や拡張現実(AR:Augmented Reality)に関連するテクノロジーの発展などから、仮想空間におけるアバターを使った活動や、アバターを通じて活動・交流するための仮想空間「メタバース」が注目されている。

 そのアバターを活用した就業機会の拡大は、物理的な移動が難しい人の就業を可能にするとともに、人が持つ様々な才能・能力を拡張することで、全く新しい領域での雇用や、デジタル空間を前提とした新しい雇用のあり方の創出が期待されている。