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LPWA通信による測距・測位システム、コマス・Braveridge・Gadgetechの3社が共同開発

DIGITAL X 編集部
2021年12月23日

2.4GHz帯の「LoRa」通信を利用した測距・測位システムを、コマスとBraveridge、Gadgetechの3社が共同で開発した。船舶の航跡を可視化する「船舶離着桟支援用システム」などに利用していく。2021年11月16日に発表した。

 コマス、Braveridge、Gadgetechの3社が開発した測距・測位システムは、免許が不要な2.4GHz帯でLPWA(Low Power Wide Area)通信のための「LoRa」規格を使って、2点間の応答時間から距離を測定する仕組み。複数地点間で距離を測ることで動体の位置を測り、その経路を可視化する(図1)。

図1:コマス、Braveridge、Gadgetechの3社が開発した測距・測位システムの動作原理とシステム構成

 測距・測位システムは「船舶離着桟支援用システム」に活用する。船舶と岸壁など固定部分との間に測距デバイスを複数設置し、船舶の位置と航跡を可視化し離着岸などを支援する(図2)。ほかにも「クレーンの衝突回避システム」や「車両位置管理システム」などへの展開を予定する。

図2:測距・測位システムを使った「船舶離着桟支援用システム」の概要

 測距・測位システムの開発にあたっては、コマスが、動作原理となる測距・測位技術を確立し精度を確保した。Braveridgeは通信部の「2.4GHz LoRa/Bluetooth LEコンボモジュール」と、それを使った「測距デバイス」のハードウェアの開発を担当。測距デバイスへの組み込みソフトウェアを含むソフトウェア全体をGadgetechが開発した。