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eKYCと連携しサービス利用時の顔データで本人認証するサービス、Liquidが提供へ

DIGITAL X 編集部
2021年12月24日

eKYC(オンラインによる本人確認)と連携した当人認証サービスを、eKYCサービスなどを手掛けるLiquidが、2022年1月に開始する。非対面での当人認証が必要な場面に対し、事前にeKYCで本人確認書類と顔データの一致を確認し、取引時に撮影した利用者の顔データを照合することで認証する。2021年11月16日に発表した。

 eKYC(electronic Know Your Custmer:オンラインによる本人確認)を手掛けるLiquidの「LIQUID Auth」は、各種サービスの利用者が本人であることを顔認証により非対面で確認する認証サービス。同社の「LIQUID eKYC」と連携し、顔認証のための手段「Auth Face(オースフェース)」を提供する(図1)。eKYCで身元確認済みの顔データの偽造が極めて困難なことから、それと利用時に撮影する本人映像を比べることで、なりすまし不正を防止できるとする。

図1:「LIQUID Auth」はeKYCと連携することで、なりすましを防止する

 LIQUID Authでは、スマートフォンを用いた所持認証手段である端末認証およびFIDO認証も合わせて提供する。Auth Faceと適材適所に組み合わせることで、セキュリティとユーザビリティのバランスを取った認証が可能になるという。

 例えば、端末認証やFIDO認証はフィッシングなどのなりすましに対して堅牢で、ユーザビリティも高い。一方で正規のアカウントを第三者のスマホに不正に登録されると、その後の認証では、なりすましによるリスクがある。そこで登録時にAuth Faceを利用すれば不正登録を防止できるとしている。

図2:組み合わせで端末認証・FIDO認証の登録時の不正を防止する

 Liquidによれば、キャッシュレス化の普及やコロナ禍の影響により経済活動の非対面化が進む一方で、実在する企業をかたって個人情報を不正に取得するフィッシング詐欺件数は、コロナ禍の1年で6倍近くに増加した。