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健康診断結果から疾病リスクを判定するAI機能、MDVがAPIなどで提供

DIGITAL X 編集部
2022年1月12日

健康診断施設や健診システムの開発事業者を対象に、検診結果から疾病リスクを判定するためのAI(人工知能)の機能を、メディカル・データ・ビジョン(MDV)がAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)などとして2021年11月29日から提供を開始した。同機能を各社のシステムなどに組み込める。同日に発表した。

 メディカル・データ・ビジョン(MDV)が提供する「Hyper Checkup」は、健康診断結果から、今後どのような疾病で入院するリスクが高いかを判定するAI(人工知能)技術による解析機能。MDVが保有する国内最大級という診療データベースを基に研究開発した特許申請済みの技術だ。

 Hyper Checkupは、健康診断施設や健診システムの開発事業者が、それぞれのシステムに組み込めるようAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)方式で提供する(図1)。他にも、AIエンジンのOEM(相手先ブランドによる生産)提供や共同開発にも応じる。

図1:検診結果から疾病リスクを分析するAI機能を組み込んだサービスのイメージ

 Hyper Checkupを使えば、健康診断項目から最大83項目を組み合わせて解析し、個別の疾病単位で将来リスクを予測する。血液検査項目だけではなく、特定健診の問診項目や血圧など生活習慣に関するデータも解析できる。

 リスク予測では、過去の履歴と比較した評価に加え、再検査の重要性や、どの疾病を対象にした検査を受けるべきかなども提示する。リスクスコアと入院した場合の標準医療費を考慮した、より効果的な受診の勧奨やオプション検査の選定推奨もできる。