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全社データ活用に向けたデータガバナンスの支援サービス、NECが開始

DIGITAL X 編集部
2022年1月12日

全社的なデータ活用に向けたデータガバナンス(データ管理への統制/統治)の実施を支援するサービスをNECが2021年11月29日に開始した。現状調査やガイドライン策定、管理組織設立、人材教育などを支援する。併せて、データドリブン経営を支援するための製品/サービスの体系化も実施している。同日に発表した。

 NECの「データガバナンスサービス」は、データ管理における統制や統治に必要な企画から構築、運用までを支援するサービス。調査から企画、検証、導入、運用のサイクルを回すことで、「データ活用が組織別になっており洞察や知見を得にくい」「全社横断でデータを蓄積して活用できる基盤を整えたい」などの課題に対処する(図1)。

図1:「データガバナンスサービス」では調査・企画・検証・導入・運用のサイクルを回すことで最適化を図る

 データガバナンスサービスでは、データ管理の状況を調査・評価し課題を洗い出すたうえで、データ管理を標準化するためのガイドラインを策定する。企業全体でのデータの整理やモデルの作成に携わる技術者の支援組織となる「DMO(Data Management Office)」の設立も進める。

 運用段階では、ガイドラインに沿ってデータガバナンスを実行し監視する。適切なデータ整備を実現させるために、NECのコンサルタントやデータスチュワード(データ管理責任者)、データサイエンティスト、およびテクノロジスト/エンジニアが適宜プロジェクトに参加する。データガバナンスの定着化や活用推進に向けた人材教育なども支援する。

 NECは今回、同社が提供するデータ分析関連の製品/サービスを「AI&データ活用ソリューション」として新たに体系づけた。データに基づく企業経営を支援するためのユースケースと総合サービス、基盤からなり、データ活用における戦略策定から実行、適用後の効果の維持拡大までをカバーする(図2)。

図2:NECの「AI&データ活用ソリューション」の体系

 構成要素となる「データ分析・AI実装」や「データ活用基盤」においても、データガバナンスサービス同様に、調査から企画、検証、導入、運用のサイクルを回し、データ活用を推進する。

 NECはAI/データ活用の領域において、2025年度に約100億円の売り上げを目指す。