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岡山交通、タクシーのタイヤの空気圧を遠隔管理する実証実験をダンロップと
タクシーや観光バス事業を手掛ける岡山交通は、タイヤの空気圧や温度をリモート監視する仕組みの実証実験を、同サービスを提供する住友ゴム工業と共に実施している。タクシー事業の安全性と経済性の向上を期待する。2021年11月29日に発表した。
岡山交通は、中国・四国地域で最大規模のタクシーを保有する。今回、タクシーのタイヤの空気圧や温度を遠隔から監視する仕組みの実証実験を開始した。住友ゴム工業が提供する「タクシー事業者向け空気圧管理ソリューションサービス」を使用し、点検時間の短縮やタイヤ寿命の延長、燃料費削減などの具体的な効果を検証する(図1)。
期待するのは、グリーン経営認証が要求する空気圧の定量管理業務の大幅な軽減だ。空気圧を適正に維持できれば、走行時の燃費向上ひいてはCO2排出量の削減にもつながる。タクシーの安全運行と事業の経済性の向上に加え、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献できるとみる。
実験では、岡山交通のタクシー15台を対象に、DUNLOPブランドのタクシー用オールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX AS1 for TAXI」とタイヤの空気圧監視システム「TPMS」を装着し、空気圧や温度を監視する。駐車場にアンテナを設置し、受信圏内にある車両から関連情報を取得する。結果は、タブレット端末などで確認・管理できる。
管理サービスを提供する住友ゴムは、「SMART TYRE CONCEPT」を掲げ、タイヤの開発および周辺サービスの展開による安全性能・環境性能の向上に取り組んでいる。タイヤ空気圧管理ソリューションについては2020年10月から、車両リース会社やレンタカー会社と実証実験に取り組んできた。タクシー事業にも適用することで、様々なデータを蓄積し事業化に向けた課題の抽出・改善を図りたい考えだ。
企業/組織名 | 岡山交通 |
業種 | 交通 |
地域 | 岡山市(本社) |
課題 | グリーン経営認証が要求する空気圧の定量管理業務の負荷を軽減したい。併せて空気圧を適正に保ち、燃費の向上やCO2排出量の削減につなげたい。 |
解決の仕組み | タイヤの空気圧や温度をリモートで監視する |
推進母体/体制 | 岡山交通、住友ゴム工業、ダンロップタイヤ中国 |
活用しているデータ | タイヤの空気圧と温度 |
採用している製品/サービス/技術 | タクシー事業者向け空気圧管理ソリューションサービス(住友ゴム製) |
稼働時期 | 2021年11月(実証実験の開始時期) |