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エッジコンピューティングのためのAIモデルの開発環境、エイシングが開発

DIGITAL X 編集部
2022年2月10日

エッジ環境で動作するAI(人工知能)モデルの開発環境を、AIアルゴリズムの開発を手掛けるエイシング(AISing)が開発し、ベータ版の提供を始めている。事業会社がエッジAIモデルを開発することで、性能評価やエッジAIシステムの具体化に利用できるとする。2021年12月14日に発表した。

 エイシング(AISing)の「「AiiR Cloud(エアークラウド)」は、エッジコンピューティングにおけるエッジ環境で動作するAI(人工知能)モデルの開発環境。これまで、自社開発したAIアルゴリズム「MST(メモリー・セービング・ツリー)」を秘匿するため、AIモデルはエイシングが開発してきたが、事業会社自身が開発できるようにした(図1)。ベータ版のモニター企業への提供を始めている。

図1:エッジ環境で動作するAIモデルをクラウドで開発・試用ができる

 AIモデルの開発には、MSTを試用できる。MSTはエッジ環境での稼働を想定し、軽量で高速かつ高精度で動作するとしている。開発言語Pythonの利用者が多用している「JupyterHub」上で、ライブラリを呼び出す感覚で使えるという。

 開発したAIモデルは、2021年5月に発表した「AiiR-M1モジュール」を使っての検証ができる。同モジュールは、PCに直接、USBまたはUARTを使って接続できる。

 エイシングによれば、デジタルトランスフォーメーション(DX)やAIへの取り組みが加速する中で、AIモデルを専門の開発会社でなくとも開発できる環境が整い始めており、事業会社自身が直接AIモデルを開発したいというニーズが高まっている。