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AI学習のためのアノテーションのオフショアサービス、サイバーテックが開始
AI(人工知能)の学習用データをフィリピンで作成するサービスをサイバーテックが2021年12月14日に開始した。日本人が窓口になり、品質と低価格を両立できるとしている。同日に発表した。
作成(アノテーション)サービスであるセブ ハイスペックアノテーション「セブアノ」をリリースしたと発表した。日本人窓口の自社オフショア拠点が提供するサービスで、高品質・低価格でAIの精度向上に貢献する。
サイバーテックの「セブアノ」は、AI(人工知能)モデルの学習に必要なデータを作成するアノテーションのサービス。同社がフィリピンのセブ島に有するオフショア拠点「セブITアウトソーシングセンター」の正社員が担当することで、データ品質を保ちつつ安価に提供できるという。
セブノアで提供するアノテーションは主に画像を対象にしたもの。具体的には、(1)画像の領域を分割するセグメンテーション、(2)画像に特徴点を付与するキーポイント、(3)画像へのバウンディングボックスの付与、(4)データセットを分類するクラシフィケーションを実施する(図1)。
アノテーション作業には、セブITアウトソーシングセンターの正社員のアノテーションマネジャーとアノテーターがチーム体制であたることで、バラツキや誤差を排除する。正社員のため、守秘義務を順守できるとする。専任メンバーを指名してのラボ型での契約にも対応する。
サイバーテックは数年前からディープラーニングに取り組んでおり、そのためのアノテーションをセブITアウトソーシングセンターで実施してきた。セブノアには、これまでのノウハウや知見を生かすとしている。
同社によれば、デジタルトランスフォーメーション(DX)への注目度が高まるなかでAI技術の適用範囲が広がっている。特にディープラーニングによるAIモデルの精度を高めるには、学習用データ(教師データ)の量と質を確保しなければならない。
加えて、学習データの元になるデータセットには機密情報が含まれることが多く、外部依託する際には、厳格な守秘義務のもと慎重に取り扱う必要がある